ナラティブとは?
ナラティブとは「物語」の意味。ストーリーとどう違うのって思うよね?一般には、ナラティブは主観的、ストーリーは客観的と言われているよ。ナラティブはそれを語るあなた自身のお話で、過去→現在は決まっていても、未来はこれからだよね?完結していないんだ。ストーリーは、もうちょっと客観的な筋書きのことで起承転結、すでに結末があるものって思ってもらってもいいよ。
20世紀の心理学、哲学、社会学でこの言葉が使われ、社会構成主義という考え方を元に発展させた、個人の語りを重視するカウンセリング方法、ナラティヴ・セラピー(ナラティヴ・アプローチ)でさらによく聞くようになっていったんだ。ナラティヴ・セラピーでは、
クライアント(相談する人)にナラティブを語ってもらう
↓
それを客観的に見つめ、問題点を見つける
↓
未来のためにその問題点をどうしたら良いか考える
↓
クライアントの未来のナラティブに反映する
という流れでカウンセリングが行われるんだ。ナラティブカードも、このような流れで使ってもらえると、有効に使えると思うよ!
(ナラティブカード1.0、アプリ版のナラティブ1.0では、物語を意味する「narrative」からの造語で「Narativ Cards 1.0」「Narativ 1.0」としているよ。)
心とは?
【心】ってなんだろう?一言で言うのはむずかしいよね?一つの考え方として、こんなのはどう?
Meは、人生で最も重要なことは「本当の自分」でいることだと思うんだ。人は生まれた時は無垢の状態で、生きるという意志の【魂】そのもの。お腹が空けば泣き、お乳を求め、眠くなれば寝る、、。 自分で動けるようになると、周りの様々な物事に興味を抱き始める。コンセントを見て、何だろう? と思えば指を突っ込んで確認したくなる。そこで周りの大人はこう言うよね「ビリっとするから危ないわよ!これは触っちゃダメよ!」
こんな風に「外から与えられた情報」=「常識の雲」を自分の内側にどんどん取り込み価値観が形成され、大人になっていく。これが【心】。ただ、はっきりと【心】と【魂】が別けるかどうかわからない。曖昧な境界線が存在するかもしれない。とにかく、この図のような感じね。この「雲」は社会で人々が共存するために必要な共通概念である場合もあれば、【魂】を塞いでしまう「勘違い」の場合もあるよ。わがままで自分勝手な人は「雲」が少ないだろうし、真面目でルール通りに動く人は「雲」が多いかもね。アインシュタインは、こうも言っているよ、
「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない。」
そして、この「雲」が【魂】を厚く覆いすぎると、、、「本当の自分とは何なのか?」「自分が本当にしたいことは何か?」がわからなくなる時がある。自分の「直感的」判断ではなく、外部から与えられた情報の雲による「思考的」判断だけになってしまう。自分らしくいるためには、この【魂】と「雲」とのバランスが大事だよ。【魂】の赴くままに行動したのでは自分勝手になりかねない。かといって「雲」の判断だけではロボットだよ。これは「自由」と「思いやり」のバランスで両方とも必要なことだよね。
何かトラブルを抱えた時は、
原因を自分以外のせいにする傾向の場合→「何をすべきか?」=雲をもっと身につける
原因を自分のせいと考える傾向の場合→「何をしたいか?」=雲を見直す
を考えてみたらどうかな?
「すべき (思いやり)」と
「したい (自由)」が一致すれば問題ないけど、それが大きくかけ離れた場合、トラブルが発生するよ。トラブルを解決するにはバランスをとる必要がある。社会の中で「本当の自分」でいるためには、0か100かの極端な考えは避け、二つのバランスを取るといいよ。